アートオブクンビア arte de la cumbia

リーチのブログです。

「シンギュラリティ」後の世界がピンとこない理由

シンギュラリティおもしろい

シンギュラリティの話が面白すぎて、
会う友達友達に「シンギュラリティって知ってる?!」と、
シンギュラリティ後の世界についての話をしまくってる。

実際話している内容は最近読んだ本とNHKのネクストワールドの中に
でてきた内容なので、大してレベルの高い話ではない。

が、結構な割合でみんなピンときてる感じがしない。
なぜこんなにエキサイティングな話なのに、みんな食いついてこないのだろうか、
と思っていたんだけど、その理由の一つに「指数関数的な動きは想像しずらい」ってのがあると思った。

指数関数的な変化

技術的特異点の話をする上で重要な概念に「ムーアの法則」っていうのがある。
ムーアの法則をざっくり言うと、

集積回路の発展は18ヶ月ごとに倍になる”

っていうこと。

例えば最初が1でも倍になるプロセスを14回繰り返すと1万を超える
1→2→4→8→16→32→64→128→256→512→1024→2048→4096→8192→16384

これが指数関数的に増える、ということ。

んで現時点の技術の限界を迎えると、必ず技術的なブレイクスルーが起き、
このスピードは変わらないんだそーな。
(この辺はムーアの法則レイ・カーツワイルが拡大させて、拡大収穫加速の法則と呼んだもの)

金利計算とかにつよい人はこの辺の指数関数的に増えてゆく、ってのが
数字上ではピンとくると思う。

でも技術に支えられてる俺たちの生活全体が指数関数的に大きく、小さく、豊かに、遠くに、なっていく、っていうのが想像しずらい。

指数関数的に変化してゆく生活を想像するのはもっと難しい

たとえばビル一個丸々使ってたぐらいのコンピュータが、
今はスマホでポケットに入ってしまう。
とか、80年台初頭の人たちも想像つかなかったと思う。
ふつーに「や、無理っしょ」みたいなことになると思う。
たとえ想像できてもそれがむちゃくちゃ安く、こんなにも多くの人が持っている生活、
なんてのは想像できなかった。

タダの荷台にエンジンがついて車になる、これは直線的な変化だから想像はすぐつく。
でもその車が2万で買えて、小さくたためて、エネルギーコストが年200円で、
火星に住んでる住民全てが持ってる、とかは指数関数的な発展がないと実現できない。

この辺の「指数関数的に変化してゆく生活」ってのがもっと想像できるようになると、
色々課題が見えてきておもろいと思うんだよな。